目次
マンションの給水方式変更工事、今の費用はいくらかかる?10年前との驚きの差額
なぜ給排水設備工事の費用は1.5倍にも高騰しているのか?項目別の上昇率
10年後の工事費用はどうなる?待てば下がる?プロが予測する推移と根拠
「まだ使えるから」で先延ばしにする場合の注意点は?後回しが生む3つのリスク
マンションの給水方式変更工事、今の費用はいくらかかる?10年前との驚きの差額
なぜ給排水設備工事の費用は1.5倍にも高騰しているのか?項目別の上昇率
10年後の工事費用はどうなる?待てば下がる?プロが予測する推移と根拠
「まだ使えるから」で先延ばしにする場合の注意点は?後回しが生む3つのリスク
「給水方式の変更を検討しているが、工事費用はいくらかかるの?」
管理組合の方から、このようなご相談をよくいただきます。
結論から申し上げますと、給排水設備の改修費用はここ10年で劇的に値上がりしています。当社で実際に施工・お見積もりをした、都内にある同規模マンション(約230戸)の「受水槽方式から増圧直結給水方式への変更工事」のデータを見てみましょう。
なんと、約1.5倍(金額にして約600万円)も高騰しているのが実態です。「修繕積立金に余裕がないから、数年後に先送りしよう」と考えている管理組合様にとっては、この価格上昇は非常に深刻な問題です。
「足場を組む大規模修繕ならともかく、なぜ配管やポンプの交換だけでここまで費用が上がるのか?」と疑問に思われるかもしれません。実際の見積もりデータを分析すると、全体の1.5倍という数字の内訳は、項目ごとに以下のようになっています。
このように、特定の項目だけが上がっているのではなく、工事を構成するあらゆる要素が連動して値上がりしているのが現状です。
「今は時期が悪い。あと10年待てば、物価が落ち着いて安くなるのではないか?」
理事会でそのような意見が出ることがあります。しかし、設備業者の最前線にいるプロの視点から断言します。10年後に工事費用が下がる可能性は極めて低く、むしろ現在からさらに20〜30%(1.2〜1.3倍)高騰すると予測されます。その明確な根拠は以下の2点です。
つまり、現在の見積もりが1,800万円だとした場合、10年後には2,200万円〜2,400万円規模に膨れ上がるリスクを想定しておく必要があります。「待つことの金銭的メリットはない」というのが、我々プロの共通認識です。
「費用が高いし、今後さらに上がるのも分かった。でも今は完全に壊れていないから、もう少し様子を見よう」。実は、この「様子見」にも見過ごせないリスクが潜んでいます。完全に故障してから慌てて対応する場合、以下のような問題が発生しやすくなります。
法定点検をクリアしていても、経年劣化は確実に進行しています。限界を迎えてからの「緊急対応」は、計画的な修繕よりも高いコストと居住者様への大きな負担を強いることになりかねません。
現在、多くのマンションでは、古い「受水槽方式」から、水道本管の圧力を利用して各住戸へ直接水を送る「増圧直結給水方式」への変更が主流です。しかし、専門業者としてはメリットだけでなく、あえてデメリットや他工法(受水槽の新品交換や更生工事など)との比較も包み隠さずお伝えします。
また、配管を交換せず内部をコーティングする「更生工事」という選択肢もありますが、すでに配管の劣化が激しい(残存肉厚が薄い)場合は施工できず、結局数年後に「更新工事(新品への交換)」が必要になるケースも多々あります。現状の設備状態を正しく診断することが何よりも重要です。
A. 工法やマンションの規模によって異なりますが、給水方式を切り替える日は、共用部・専有部ともに「丸1日(午前9時〜夕方17時頃まで)」の断水が発生するのが一般的です。居住者様への事前告知とご協力が不可欠なため、当社では丁寧な説明会の開催や掲示物の作成からサポートいたします。
A. 設備改修に特化した金融機関の融資を活用する管理組合様も増えています。また、当面の急場をしのぐための「部分改修」と、将来の「本工事」に分けたフェーズ分け提案も可能ですので、まずは現状の予算感をご相談ください。
A. 基本的な現地調査と概算お見積もりの作成は無料で行っております。(※水道局への詳細な事前協議や設計図面の作成が必要な段階になると、設計調査費が発生する場合がありますが、事前に必ずお伝えします)
この記事でお伝えしたかったのは、「工事費用は上がり続けており、今後も下がる見込みはない」という厳しい現実と、「先延ばしにして事故が起きた際の代償は計り知れない」という事実です。
マンションの給排水設備は、人間の体で言えば「血管」です。表面上は綺麗に見えても、内側では確実に動脈硬化(劣化や錆)が進んでいます。理事会で「高すぎるからまた来年考えよう」と結論を出す前に、ぜひ一度、給排水設備を専門とするプロフェッショナルにご相談ください。
記事では書ききれない、お住まいのマンション固有の配管ルートの複雑さや、自治体ごとの助成金の有無など、個別事情に応じた最適な改修プランをご提案いたします。
「うちのマンションの場合、費用はいくらになる?」「まずは配管の劣化状況を調べてほしい」など、少しでも不安を感じられましたら、下記の問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。私たちが責任をもって、管理組合の皆様に寄り添ったサポートをさせていただきます。