私は10月末の仙台にて、☆鎮守の森プロジェクト・どんぐり&実採取☆に参加をしたのですが
東北地方ではエコに関する活動やボランティア活動がどのように行われているのか調べてみました。
東北では自治体、企業、NPOなどが連携し、地域の特性を生かした多様なエコ活動(環境活動)が
展開されていました。主な取り組み事例は以下の通りです。
1, 再生可能エネルギーの導入・普及
《バイオマス発電・熱利用》
加美町(宮城県)の温泉施設へのバイオマスボイラー導入や、
山形県の県民所有木質バイオマス設備からのJ-クレジット創出など、
豊富な森林資源を活用した取り組みが進んでいます。
農林水産省東北農政局は、管内における再生可能エネルギーの取り組み事例を更新・公開しており、
地域での普及を推進しています。
《太陽光・地中熱の活用》
公共施設への太陽光発電設備や地中熱利用設備の導入により、
エネルギー使用量やCO2排出量の削減を実現している事例があります。(例:ZEB認証機関)
ある企業では、東北地方の公益的施設に太陽光発電設備を無償設置し、
地域環境活動の活性化を図る「東北復興応援プロジェクト」を実施しています。
2, 持続可能な地域づくりと生物多様性保全
《持続可能な漁業・農業》
宮城県南三陸町では、震災を機にカキ養殖の密度を調整した結果、品質向上と生産効率化を実現し、
環境に配慮した養殖漁業の国際認証(ASC認証)取得を目指しています。
農地に太陽光発電設備と農業用ハウスを併設し、
持続的な農業と地産電源の創出を両立する「営農型太陽光発電」の事例もあります。
《生物多様性地域戦略》
福島県や宮城県をはじめとする多くの自治体で「生物多様性地域戦略」が策定され、
企業や大学と連携して生態系保全などの取り組みが進められています。
青森県の仏沼では、絶滅危惧種オオセッカの世界最大の繁殖地として、
ラムサール条約登録20周年を記念したパネル展など、湿地の保全と啓発活動が行われています。
《廃棄物削減とリサイクル》
使わなくなったモノを必要とする人へ循環させるフリーマーケットが開催されるなど、
ゴミ削減に向けた市民レベルの取り組みも活発です。
胆沢ダムの伐採木をリサイクルし、マルチング材や園路舗装材として活用する事例など、
資源の有効利用が進んでいます。
《カーボン・オフセット》
「東北の夏祭り」において、温室効果ガスの排出権取引(国内クレジット制度)を活用した
環境配慮型のイベント運営が行われています。
これらの活動は、行政、企業、地域住民が一体となって、美しい東北の自然環境を守り、
未来へつなぐための持続可能な社会づくりを目指していることを示しています。
東北では以上のような事例の取り組みが成されているのですが
東北での個人でも参加が可能なエコ活動などはないか?
専門的な知識がなくても気軽に参加できそうなものがありました。
1, 宮城県内の主な団体・活動例
《公益財団法人みやぎ環境とくらしネットワーク(MELON)》
環境に関する様々な情報提供やイベント企画を行っており、
ウェブサイトでボランティア募集情報などを発信しています。
「エコシティー仙台プロデュースプロジェクト」など、市民と連携した環境活動も実施しています。
《NPO法人 杜の都仙台ナショナルトラスト》
荒地の森づくりとして、家族で参加できる「どんぐり拾い」からポット苗づくり、
将来の里山への植樹までの一連の活動を行っています。
汚れている沼の水質浄化活動なども実施しており、個人の参加を受け入れています。
《仙台市 森林アドバイザーの会》
仙台市と共同で、市民向けの里山保全活動体験会(森林整備、自然観察会など)を実施しています。
《NPO法人水・環境ネット東北》
広瀬川の清掃活動を行う「広瀬川1万人プロジェクト」に参加したり、
梅田川の自然な川づくり活動など、水辺の環境保全活動を主催・共催しています。
2, 東北地方全体の活動例
《みやぎコーストプロジェクト》
宮城県の沿岸部で、環境保全やCO2削減に貢献するプロジェクトとして、
植樹や海岸清掃などのボランティア活動を募集しています。
《NPO法人NICE国際ワークキャンプセンター》
岩手県の西和賀町などで、環境・農業系のワークキャンプ(一定期間滞在して共同作業を行う)を
企画しており、初心者でも参加可能な場合があります。
※activo(アクティボ)などのボランティア情報サイト※
「activo」のようなNPO・社会的企業のボランティア情報に特化したウェブサイトでは、
「東北」「環境」「農業」といったキーワードで、個人が参加可能な最新のボランティア募集情報を
探すことができるみたいなので、 今後のエコ活動の行動範囲につながればと思います。
M.I