先日、酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者の技能講習を受講しました。講習は3日間あり、1日目、2日目は座学、3日目は実技講習と試験です。
講師の方は実際に酸欠事故の検証をされる方や医学の研究者、元消防の方が担当されており、とても充実した講習でした。
講習を受けて、恥ずかしながら酸欠、硫化水素の危険性を初めて知ることができました。当然今までも気を付けてはいましたが、認識が甘かったと言わざるを得ません。
知っている人からすれば当たり前かもしれませんが、印象的だったことを2つお伝えします。
『酸欠』というと、徐々に空気が薄くなり呼吸がしづらくなるという印象でしたが、実際は違います。
通常、空気中に酸素は約21%ありますが、18%未満になると酸欠空気と言われます。
そして、恐ろしいことに酸素が1桁台、6%を切った酸欠空気を一吸いすると人間は死亡します。
『硫化水素』は臭いに特徴があるので、透明で無味無臭の酸欠空気と比べ、気づきやすいと思っていました。
でも、これも間違えです。硫化水素は高濃度になると嗅覚が麻痺して臭いを感じにくくなります。
そして高濃度の硫化水素は細胞の呼吸を阻害する神経毒で脳神経や心臓に影響を与えます。
みなさんは私と同じような勘違いをしていないでしょうか?
私たちが日々調査・工事している給排水設備改修という現場では、酸欠や硫化水素を含め、多くの危険があります。
しかし、『知らない』ということは、よりその危険性を増大させてしまいます。事故があってからでは遅く、『知らなかった』では済まされません。
日々新しい知識・情報を取り入れ、マニュアルに沿った対策をすることが非常に重要だと改めて認識することができました。
お客様の資産価値の維持向上を手助けするためにも、仲間のためにも、私たちの成長のためにも、より安全で事故のない調査・工事をモットーに日々勉強して、『知らない 』を減らそうと感じることができました。ご安全に!
ST