Blog ブログ

エコブログ
2025.11.21

給排水設備の究極の省エネと維持管理

建設・設備改修業界は、「人手不足」と「技術者の高齢化」という、ニュースなどで誰もが耳にする大きな課題に
直面していると感じます。
熟練の技術者による維持管理が不可欠な中で、このままでは「人の手」による従来の管理体制に
限界が来るのではないか……
この課題と環境問題の両方を解決する鍵の一つとして《スマートビルディング》という概念があります。

スマートビルディングとは、人工知能(AI)モノをネットに繋げる技術(IoT)の力を借りて、
建物自体を「自ら考え、動く」ように進化させる試みのことを言います。
そして、このスマートビルディングの最大のメリットは、

究極の省エネ だと言われています!

建物内のセンサー(IoT)が収集したデータをAIが分析し、空調や照明などの設備を自動で最適に
制御してくれることで、人が気付かないわずかな電力の無駄を徹底的になくし、建物から排出されるCO2の量を
大幅に削減できると期待されています。
導入コストはかかるようですが、AI制御によるエネルギー消費の削減効果や、事故防止・メンテナンス効率化による
人件費削減効果が大きいため、長い目で見ると賢い先行投資になるのではないかと予想されています。

現状、配管の劣化や水漏れにおいては、技術者による目視でのチェックが必要な環境が多くあります。
スマート化が進むと、センサーが水圧や振動を常に監視し、水漏れの予兆を早期に察知できるようになれば、
壊れる前に修理を行う「予知保全」が可能となり、少ない人数で建物をより安全に管理できるようになるのでは
ないでしょうか。
人手不足の時代において、非常に心強いシステムだと感じています。

このスマート化の流れは、私たちのような給排水設備の専門分野にも、大きな変化をもたらすかもしれません。
カンパネは、「設備の物理的な資産価値の維持向上」に貢献してきました。
これからの時代は、そこにAIやIoTによる「設備のデジタルな資産価値の維持向上」を組み合わせることが
求められていく可能性が低くありません。
この二つを両立させることが、業界の課題を乗り越えるきっかけとなり、より安全で快適な住環境の実現と、
地球環境に配慮した持続可能な社会への貢献に結びつく――そんな日が遠くないのかもしれません。


MN