私は、有名なプロアスリートの著書や自叙伝を読むことが好きです。選手を形作った出来事や、物事に取り組む姿勢、競技に対する情熱を感じることができ、読み終わると彼らの情熱の火を分けてもらえるような気がします。
そこで最近、プロサッカー選手の三笘薫さんの著書を読む機会がありました。彼は、サッカーで世界レベルの選手になるためにはどうしたらよいか、考え続けていることが3つあるそうです。
1.自分にしかない武器を持つこと
三笘選手は、少年時代から大学時代、プロ入り、そしてプレミアリーグに至るまで、一貫して「ドリブル」という武器がありました。自分にしかない強みを持つことが、他人からの評価を上げ、自信の源となったそうです。
これは、個人としてだけでなく、私たち給排水設備改修工事を行う会社にとっても非常に重要なことです。他社にはない多くの実績や独自の施工方法を持っていれば、それは大きなアピールポイントとなり、お客様からの選ばれやすさに直結します。もちろん、他を捨てて一点に特化しようという話ではありません。さまざまな分野である程度の知識や経験がある上で、突出した長所を持っていることこそが、より必要とされる人材、そして会社となることにつながるのではないでしょうか。
2.自分を分析する力を身につけること
三笘選手は幼い頃から、なりたい姿を具体的にイメージしてきました。現在の自分の状況をじっくり分析し、それを叶えるために必要なことを逆算して日々の練習や生活に落とし込んでいくことを実践してきたのです。漠然としたイメージではなく、できるだけ具体的であればあるほど効果的です。
具体的には、1年後、3年後、10年後のなりたい姿を描き、現状との差を把握すること。そして、その課題解決に向けた詳細なステップを逆算して計画に落とし込むことが大切です。
3.毎日の努力を積み重ねること
将来なりたいものになるためには、日々少しずつ努力し、成長を積み重ねていくしかありません。三笘選手自身も、小さい頃から夢を持ち続けていました。将来なりたいものになるために逆算して、技術やフィジカルといった選手としての能力を伸ばす計画を立て、さまざまな知識や考え方を学び取りながら成長してきたのです。
思い描いた理想の自分を意識しながら、2で立てたステップを着実に踏んでいく必要があります。ここで一番重要なのが、継続することです。日々のハードルが高すぎると達成できず、途中で挫折してしまうかもしれません。日々のハードルは低くとも良いのです。例えば、日々の発見をメモに取ることなど、少しずつ成長を実感できることをしながらモチベーションを保つのが、継続の秘訣なのではないでしょうか。
今月も新たに社員が増えました。仕事を教える、教わる中で、経験やスキルを共有し、共に成長していくことが私たちの理想の姿だと考えます。
社員一人ひとりが、将来の姿を思い描き、日々技術力、品質力、そして安全性を高めていくことで、「お客様所有の建築設備における資産価値の維持・向上」につなげていきましょう。
参照:『VISION 夢を叶える逆算思考』(双葉社刊)より一部抜粋
RM