Blog ブログ

エコブログ
2023.12.25

鎮守の森プロジェクトに参加して10年弱

2023年の年次報告書が手元に届きました。
その報告書の中で、『今までに約60万本の苗を6万人の手によって植樹することができました。震災から12年が経過し、復興に対する支援も先細る傾向にあり、植樹地の確保も進まない状況の中、それらの課題を解決するための新たな取り組みとしてSDGsやカーボンニュートラルの達成に貢献する植樹の提案をします。また、植樹による二酸化炭素吸収量の(見える化)などを提案しています。』と記載がありました。
私たちのエコ活動も、様々な行動をもっと数値化し見える化していけば、貢献や努力が見えてきます。エコ活動が見えてくることによって、私たちが社会に貢献できているのか判断基準ができますね。特に中小企業はその貢献が見えにくく、大企業だけが目立ってしまう現状ではないかと思っています。
今後は、ごみを減らす、壁面の緑化、廃棄物の分別、エアコン温度の管理、リサイクル可能な商品の導入、クレームを減らすための品質向上など、日ごろから行っている活動を数値化して見える化の実践を行っていこうと思います。

「天災は忘れたころにやってくる」。これは自らも関東大震災を東京で経験した地球物理学者 寺田虎彦博士が残した有名な警句です。寺田博士が随筆した中で一部を要約して紹介します。日本は気象学的、地球物理学的にも非常に特殊な場所にあり、世界的に見ても災害大国と言えます。関東大震災では、板塀で囲まれた広場より、常緑樹に囲まれた広場のほうが多くの命が助かったそうです。森は二酸化炭素を吸収し、より人の命を守る存在なのですね。

活動報告書に10年経過した植樹の森の写真が掲載されています。
言葉でいうより見たほうが月日を実感でき、継続していくことこそが正しいのだと強く思います。これからも私たちの地球にやさしく、防災にも鎮守の森活動を会社の伝統として、継続していければうれしいです。命や文化は先人から引き継いで、継続していかなければならないものだから。

引用
公益財団法人 鎮守の森のプロジェクト 2023年次報告書

鳥山重之