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設備コラム 給水管
2023.11.27

給水管(専有部)の種類について

皆さんはお住いのマンションの給水管の種類をご存じでしょうか?

多くの方はご存じないと思いますが、この記事を読んでいらっしゃる方はご存じの方もいるかもしれません。

使用している給水管の種類を知るには、調査が必要になります。
図面や現地を確認してわかるものなので通常、お住いの方が知らないのは当たり前のことです。

 

今回のブログでは給水管の種類をお伝えします。

ぜひ自分のマンションの給水管と比較して更新工事の検討材料にして頂けると幸いです。

まずは、マンションの給水管について共用部(お部屋の外)と専有部(お部屋の中)に分けます。
給水管は使用する場所によって管の種類が変わることが多いです。また、建物ができた年代によっても使われている給水管が異なります。
本日は専有部の給水管についてご紹介します。

専有部の給水管について

マンションの専有部の給水管とは、各住戸毎に設置してある水道メーターから室内の水栓器具までの給水管のことを指します。共用部と異なる種類の給水管が使用されていることもあります。
今回は主に使用されている給水管と工事で使用する給水管をご紹介します。

水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管(SGPVB

地域により異なりますが、築年数の経過している建物で屋内配管として使用されていることが多いです。鋼管なので錆が発生するため、更新が必要な配管です

 

銅管

主に給湯器から各水栓器具までの給湯管に使われている配管です。

経年劣化により曲がり部分で針で刺した程度の小さな穴があくことがあります。その穴はピンホールと呼ばれており、専有部の漏水原因の上位にあたります。

水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管と同様に築年数の経過している建物で屋内配管として使用されていることが多いです。

 

架橋ポリエチレン管(XPEP)・ポリブテン管(PBP)

2000年前後から使用され始めた配管です。現在の新築工事や、給水給湯管更新工事ではこの架橋ポリエチレン管やポリブテン管を使用することがほとんどです。
耐用年数が30~40年と言われており、錆びない材質でもあるため現在の主流となっています。

下記の画像は架橋ポリエチレン管です。

 

その他 ステンレス鋼管(SSP)・耐衝撃性硬質塩化ビニール管(HIVP)

上記以外の配管で一部ステンレス鋼管や耐衝撃性塩化ビニール管を使用している建物もございました。弊社の専有部給水給湯管更新工事で使用することはほぼありませんが、どちら配管も錆びや劣化に強い配管です。

 

25年を超えたマンションについては、給水管更新の計画を立て実施していく必要がありその時に給水管の種類について調べる方が多いのではないかと思います。

 

まだ、築浅のマンションに住んでいらっしゃる方も現在使用している給水管の種類によっては更新を考える時期がくるかもしれません。逆に、今もう漏水しており、すぐ更新したい方もいるかもしれません。

 

「マンションを100年続く住まいに」を掲げている当社としては、お住いのマンションの設備に一人でも多くの方に興味を持っていただき、そんな皆様の快適な生活をサポートしていくことがお仕事です。

 

給水管についての疑問や質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください!